111. 草刈り

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梅雨明けと大暑がいっぺんにやってきて、急に夏本番になった。

夏はけっこう好きな季節だ。

夏休みも花火もあるし、お祭りもある。

ふだんは学校にいる小学生が自転車でうろうろしていたりして、
街全体がなんとなく非日常な感じになるのが楽しい。

先日は、昼過ぎからスタッフ3名が集まってアトリエの草取りをした。

夕方には他のスタッフや大人クラスに通われている方も集まり、
たこ焼きを焼いて食べる会を予定していたので、それを楽しみに集合した。
とても暑い日で、じっとしていると日差しが痛いくらいだ。

蚊取り線香を10本ぐらい一気に焚いて蚊よけをし、
皆で水を飲みながらばんばん草を刈って行った。
1時間半くらい集中して草を刈って、
さらに1時間かけて刈った草を集め、きれいに掃き掃除をした。

草刈りは、アトリエを気分のいい場所にするには必須の作業だ。

古いふつうの住宅を「アトリエです」と言っているので、
放っておくと草が生い茂り過ぎて、廃墟のようになってしまうのだ。

むんむんする草いきれのにおいを嗅ぎながら作業をすると、
なんだか心が落ち着く。

あまり暑いと、途中からむつかしい事を考えられなくなって、
思考が極端にシンプルになるので、それもちょっとおもしろい。
今年初めて草刈りに参戦したメンバー二人は、
顔を真っ赤にして、汗をぽたぽた流しながら頑張っていた。
草刈りが一段落すると3人とも全身汗びっしょりになったので、
シャワーを浴びて着替えてから、みんなでスイカを食べた。
屋内に入ったとたんに夕立のような激しい通り雨が降り出して、
水のにおいが強く香った。

スイカは大きく切って、塩をかけて食べた。

労働の後の冷たいスイカは本当に本当においしくて、夏!という感じだった。
 
夕方からは人が増え、たこ焼きを焼いて宴会となった。

アトリエでは、通われている社会人の方がなんとなく集まって
このようにごはんを食べたりすることがよくある。
たまたま都合がついて、行こうかな、と思った人が集まる感じだ。
その日は全部で7名が集まった。
メンバーや通われている方が、のんびりお酒を飲みながらたこ焼きを焼いたり
よもやま話をしたりしているのを見るのは楽しい。

そこでもスイカは出したので、少しつまんだのだが、
草刈りのあとのスイカには全然かなわなかった。

究極のスイカを食べたかったら、また草刈りをするしかないな!