107. スキップ

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お正月のお休み中、よく夫婦で散歩をした。
家から歩いて2、3分で遊歩道のある川に出るので、川沿いをずっと歩くのだ。
なんの話の流れなのか、私がスキップがうまく出来ない、という話になった。

「スキップって、出来ない人っているの?」
「いやなんか。。リズムを取るのが決定的に下手なのかもです」
だってさ、といって主人がスキップを実演してくれた。
「これだよ?できるでしょう。ちょっとやってみたら」
しぶしぶ久々のスキップをしてみると、
「。。。それは村の豊作の踊り。スキップじゃない。」
とのこと。
その後、川沿いで
①スキップの見本を示してもらう

②実演してみる
をしばらく繰り返したところ、
意外にもわりあいそれっぽいステップが踏めるようになってきた。
自分では上手にできないとあきらめていたので嬉しかった。
大人になってからのスキップデビューだ。
声でリズムをとりながらスキップを繰り返していると、夫がぽつんと言った。
「あのさあ、たのしい。。?」
「いや楽しいけど。楽しそうに見えないですか?」
「なんか必死な感じなんだけど」
「?」
「あのさあ、なんで『おし!』『おし!』『おし!』ていいながらスキップするの」
ああそうか、なるほど、と思って無言でスキップに取り組んだ。
夫はそれを見て何かいいたそうにしていたが、
そのあとは黙って自分のスキップに取り組んでいた。

人としては相当楽しかったのだが、
あんまり楽しそうには、見えなかったみたいだ。