103. すきなひと

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仲間内の集まりで、こんど結婚する人の話がまったく出なくて、
いろいろと考えたことがあった。

ひとをすきになる、ということほど
内容と意味が千差万別なものはないなあ、と思う。

誰かをすきになって、そのひとのためにすごいパワーが出せるときもあれば、
ひまつぶしに好きになったり、
好きという気持ちを自分の支えにしたり。。

好き、という気持ちが、毎日のなかに穏やかにとけこんでいるひともいると思う。

しっくりと馴染んだ好きもあれば、
ひりひりするような好き、
自分の都合を整えるための好き、
ほんのりと、後から振り返ると好きだったのかな、という好き、
もう本当に色々だ。

彼女にとっての「好き」はどんなものだったのだろう。

ひとりの人を好きになることで色々なことが変わって、
周りにいた人々がいなくなってしまった、なんてことは、きっとよくある話だ。

それでも、置いていかれた側の、軽い驚き混じりのさびしい表情をみていると、
幸せな本人の顔をあまり見れていない分、よくわからない気持ちになる。
 
いつか、笑い話になるといいなあ、と思っている。