099. 一緒に制作する理由

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アトリエでは色々な制作をしているひとがいる。
同じ空間、同じ時間の中でまったく別の制作が進んでいて、
ついでに制作する人の年齢も違う、という風景は、アトリエでは当たり前の光景だ。

制作は、基本的には一人の作業だと思う。
それなのに、わざわざアトリエまで出かけてきてくださって、
集まって制作している。どうしてだろうか。

場所がない、時間がなかなか作れない、など理由は沢山あるだろうけれど、
きっと、一番の理由は、違う事をする人と一緒の空間で制作することで、
「ちがう」をしみじみ感じる事ができるからなんじゃないかなあ、と思っている。
自分と違うアイデア、自分と違う興味の持ち方、
自分と違う描き方、自分と違う感じ方。。。
それがすごくいい刺激になるのかな、と思う。

自分の制作に没頭して、ふと一息ついて顔をあげたとき、
他のひとが自分の世界に入りこんで制作している。
ちょっと覗かせてもらうと、自分とはちがうけれど、いいなあって思う。
長々おしゃべりなんかしないかもしれないけれど、
すごくその人と仲良くなっちゃったような気すらする。

そんなやりとりを横で見ていると、皆さんすごくいい顔をしていて、
私はそれを見るのが大好きだ。

そういう顔をみるたび、ぱちぱち写真を撮ってうっとうしがられるのだけれど、
あんまりいい顔なので思わず撮ってしまう。

一人でこもって制作するのは、すごく濃密な時間がすごせていいけれど、
こういうのは得がたいよなあ、と思っている。