093. 大掃除

093
毎年、アトリエは12月第3週くらいには年内の最終開講日を終える。
そのあとは、クラスの枠を外した
クリスマスのワークショップで締め、というのが例年のスタイルだ。
ちょっと早めに最終開講日を設定しているので、そのあとは
ゆっくりお休みなんだな。。と思っておられる方も多い。

じつは、スタッフにとってはそれからがその年の仕事の総じまい期間になる。

スタッフだけが集まって、いつもはメンテナンスできない収納場所や
道具の場所などを整理したり、もっと使いやすく置き直してみたり。。
障子の張り替えやカーテンを洗う、座布団を干したりカバーを洗う、窓をふく。。などなど、
ふつうのご家庭大掃除的なこともする。

個々でちょこっと出る日もあり、年明けにもメンテナンスをするので、
全部で5日前後といったところだろうか。

ものの場所の整理はすごく重要だ。
その時々でよく使われる材料を、使いやすい場所に出してみたり、
活躍の場が少なかった材料をどうやったら活用できるか考えたりする。
その作業をしながら、
「○○ちゃんは最近簡単に終わるものが多いから、数日かけて作るものもおすすめしてみようか」
「○○くんはお話聴いていると、しばらくは発散するものがいいかもねえ」
「○○さんにグループ展をおすすめしてみよう」等々、
通ってこられる方に関するスタッフ同士の相談もする。

出欠などの台帳を更新したり、事務的な仕事も割合あるので、
けっこうみっちりやる感じだ。

今年からスタッフメンテナンスに参加した平澤先生に
「こんなことしていると思わなかったですよね。。」と伺うと、大きくうなずいていらした。
そんな風にメンテナンスをしていた日の夕方、
長くアトリエに通われているこうのすけ君とお母さまが、突然訪ねてこられた。
最終開講日に伺えなかったので、年末のご挨拶に来ました、とのこと。
お母さまがにこにこしながら、
「ぜったいメンテナンスしてらっしゃるから、アトリエは開いていると思ったんです」
とかわいらしい柄のお菓子を差し入れに下さった。
こうのすけ君はいつもと違って大人っぽい紺のコートを着ていて、新鮮だった。

差し入れのチョコレートはおいしくて、皆でいただいた。

でもそれよりももっと、メンテナンスしていることをわかってくださっている、ということが
なんだか嬉しかった。