086. リニューアル

086
5月26日に、お休みしていたアトリエの仕事に復帰した。
まるまる2ヶ月以上お休みしたことになる。
もともとは、手術のためにお休みを頂いたのだけれど、
周囲のみなさんやスタッフの理解に支えられて、
手術に必要な時間プラス、たっぷりのお休みの時間をいただくことができた。
本当にありがたいことだよなあ。。と思う。

13年前、サラリーマンをやっている時に「アトリエをやろう」と思ってから、
「こんな場所があったらいいのにな」という気持ちで始めたのがアトリエ・アルケミストだ。
ぽっ、と何もないところからはじめたから、はじめはだーれもいらっしゃらなかった。
ひとりでほおづえをついて、窓の外なんかを眺めていたものだ。
通われるかたがいらっしゃるようになってからも、何年も赤字のままで、
他ではたらいて、その収入で赤字をおぎないながらアトリエをつづけていた。
通われる方が増えて、スタッフも増えて、いい空気ができてきて、
でも収入のおぎないは必要だったので、だんだんと忙しくなっていった。
それで、気がつくと、熱いフライパンの上でずっと踊っているような
ペースになっていた。
変なたとえだけれど、実際にそんな気持ちだったのだ。

自分ではじめた場所がかたちになって、
いらしている方が楽しい時間をすごしているのだから、
素敵なことだよなあ、
文句なんかないじゃないか、と思ってきたけれど、
うーん。。。
やっぱり忙しさに限度ってあったんだなあ、としみじみ思う。
 
今回は、回復だけじゃなくって、いまのじぶんをふりかえってみたり、
好きな植物をゆっくり手入れしたり、したかった勉強をしてみたり、
静かにひとりですごしてみたり。。。
まさに、「おとなの夏休み」のような豊かな時間を頂けた。
そんな時間がもらえたのは、やっぱり周囲に恵まれたからなので、
ほんとうに、いくら感謝しても足りない感じだ。

アトリエも、すこし離れた目でみることができて、色々とできることも見えて来た。
 
アトリエは、わたしにとって夢の場所だ。
「つくることがすき」な人たちがあつまって、ちょっと家族みたいな雰囲気で、
のんびり気分よく過ごしながら制作できるところ。
制作を通して、「ああ、自分ってこうだったんだ」と思ったり、
ほかの作品をみて「こういう作品もあるんだ!」とちょっと感動しちゃったり、
気が乗らないときはだらだらしてみたり、
そういうあったかくってたのしい所があるといいな、と思い描いた場所だ。
最初は「できるのかな、こんな場所」っておどおどしていたけれど、
おかげさまで、成立することはわかった。

だから、つぎは「こんな場所があるといいな」を卒業して、
「こんな場所があり続けられるといいな」という段階にいけたらなあ、と思っている。
クラスの編成や、お月謝のしくみや額、材料の使い方や自分たちのレクチャーのやりかた、
ソフトからハードまで、いままでの雰囲気やコンセプトをそのままに、
「アトリエが自立してあり続けるようなやりかた」に変えていけたらなあ、と思っている。
1、2年くらいかけてじっくり順次リニューアルしていくつもりだ。
 
お休み中のコラムにも書きましたが、この場をおかりしまして、
重ね重ね、お礼を申し上げます。
お休み中にそっと待って下さった千葉さまはじめアトリエの皆さま、
病院、自宅と重ねてお見舞いくださった植田さん、
優しい色の花やあたたかいごはんを届けて下さった箱島さま、
主催者不在にもかかわらず気にせず制作を開始してくださった関谷さま、伊藤さま、
おかいさま、吉田さま、
お休み中宇都宮氏のヘルプをして下さった深谷さん、平澤さん、オサダくん、
ヘルプからお見舞いまで、八面六臂の活躍?だった山口さん、高野さん、
何より、お休み中のアトリエを守って下さった宇都宮氏、ありがとうございました。。!