083. ご見学

083
すっかり元気だけれど、手術後にやる治療が終わる5月までは
アトリエをお休み、という毎日が続いている。
前のコラムにも書いたけれど、アトリエ自体はばっちり開講している。
ひとえにスタッフの宇都宮氏、深谷氏はじめ、平澤先生、大学生オサダくん、
見えないところでご助力下さっているアトリエの皆さんのおかげだ。
いらした方の制作の様子を毎回書いてスタッフ同士でやりとりする
「連絡帳」は、私がアトリエに居るときよりもっとていねいに
文字でびっしり埋まっていて、
いまアトリエをやってくださっている皆のまなざしが伝わってくる。

そういったものを横で見ながら、ちょっと離れた気分で落ち着いて、
これから長い目でどういうふうにしようかな、とか、
妄想を交えながら調べものなどをしたりして毎日を過ごしている。
普段なかなか会えない友達と会ったり、
アトリエ花壇の植え替えをしたり、
アトリエのない日に宇都宮先生と打ち合わせたりしていると
妄想がより現実味を帯びたりして面白い。

ちょっと困るのはご見学の時だ。
ご連絡頂いて初めて対応するのは佐藤で、実際お会いする最初のスタッフは宇都宮先生なので、
対応するスタッフが違うのだ。
毎回説明して謝るようにしている。

先日は絵本を制作したい、とおっしゃる方がいらした。
ああ、お話したいなあ!と思ったけれど、
やはり出たり入ったりは混乱の元であると思ったのでがまんしてしまった。
ご見学は新しい出会いそのもので、
未知の方とお話しできること自体が楽しかったりするので、
個人的にはちょっと楽しみなイベントだ。
その方がアトリエにいらっしゃることになればまたお話もできるけれど、
ご見学で終了の場合はそこで縁がおしまいになるので、
お会いできなかったことが惜しいよな、と思っている。

お休み中、3回ご見学をスルーしてしまったので、
こんどは遊びにいきたいなあ。。と思うのだが、遊びに行っていい?と聞いたら
「佐藤さん、遊びじゃないでしょう!」と怒られそうなので、だまっている。