080. お手本

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アトリエは大人のお手本の宝庫だとよく思う。
ご本人それぞれのペースでものごとを学んでいたり、
自分で自分の道を切り開いてきた方は、
その積み重ねがお人柄に出ていて、ちょっと言葉を交わすだけでも
目にきらりと好奇心やユーモアがよぎる感じがする。
もの静かな方だったり、華やかな雰囲気の方だったり、
現れ方は色々でも、目によぎるものは共通のものがある気がしてならない。
そういうの、素敵だよなーと単純にあこがれてしまう。

それがちびっ子のお迎えにいらっしゃる方だったりすると、
ちらっとしかお話しできないのが残念に思う事もしばしばだ。

先日、アトリエで着物の着付け講習をやった。
2年前くらいから、アトリエの社会人女子の間で局地的に和服がブームなのだ。
レクチャーしてくださった箱嶋さんも素敵な大人のお手本だ!と思った。

箱嶋さんはちびっ子クラスに通われているきょうへい君のお母様だ。
フラワーアレンジメントのお仕事をしているけれど、
お話のなかで着付けもお出来になるとのことで
お願いしたのだ。今回は結ばない帯、という少々特殊な結び方の講習となった。
よく輝く表情と、生き生きとした雰囲気に包容力や強さが混じったような
箱嶋さんは、「わたしもそんなに出来ないですから、先生じゃないですよ!
一緒に勉強させてください」とおっしゃいながら、順を追って着付けを教えて下さった。
暖かく、さっぱりとしたお人柄のためだろうか、皆さんも質問しやすかったようだ。
それぞれの方が「今さら聞けない着付けのお悩み」を述べて、
その一つ一つを理解しやすく実践してくださった。
着付けはみっちり3時間半に及んだけれど、
これなら自分でもできる(かも)!という実感が持てたのが大きかった。
疲れた!というよりも、ああ、勉強になったなあ。。。!
という印象だった。
着付けの講習は2回目だけれど、
参加している方がちょっとずつスキルがあがっている感じなのもいい感じだ。
暇だから、ではなく、皆さん時間をつくって勉強するっていうのが
またいいよな、と思っている。