076. 無人販売

076
神田の古本屋街に行って来た。
本当に古本屋さんばかりなので驚いた。
菌類の本ばかり扱っている本屋さんがあると思えば、
切符しか扱わない古本屋さんもある。
いろんな世界が共存してるところだなーと思った。
年末で人はぼちぼち居るのだが、みんな本を探しているせいか、
人の数に比べると街はひっそりと落ち着いていた。
年末で休業中の本屋さんもちらほらあったけれど、
全体としてはまだ街は働いているぞ!といった感じだった。
 
雑居ビルの廊下に「全部100円」と書いてある古本の棚があり、
2冊欲しいなと思って手に取り回りを見たけれど、
人もいないし店の扉も閉まって暗い。
うろうろしたあげく、
ビルの同じ階の全然別のお店のレジにいた方に、
「あの、むこうの廊下の本が欲しいのですが」と言うと、
「貯金箱があるよ」と言われた。

本棚に戻ってよく見てみると、
棚の真ん中に、紙コップよりふたまわりくらい小さい赤い貯金箱があって、
マジックで「お金はここへどうぞ」と書いてあった。
本の無人販売かい!
ていうか、この貯金箱、ぽこっと置いてあるだけだけど、
持っていかれたりしないのか?!
等々思ったが、
ここまでアバウトだとかえってズルはできなくて、
おとなしく200円入れて本を持って帰って来た。

また行こうと思う。