068. 北海道

068
地震があってから4ヶ月以上経つ。

地震直後は、すぐに安否を確かめなければならないひと順に
連絡をしていって、日がどんどん過ぎてしまった。

最近ようやく連絡を伸ばし伸ばしにしていた人とも連絡をとりはじめている。

そのやり取りのなかで、アトリエで物資を募集していたことを友人に話すと、
都心のマンション住まいの彼女は驚いていた。

「えー、物資集まったんだ?
こっちは他人どころじゃない人が多かったよ。
実家(静岡)とかだと声かけあうんだけど、
どのうちもドア閉めて閉じこもっちゃう感じで。。。
アトリエの話聞いてると、うちの田舎みたいな感じだなー」

もしストレートに他人を心配することが「田舎みたい」なら、
アトリエには地方の雰囲気があるなあと思う。

地震直後で街が不安な雰囲気になっているなか、
アトリエの玄関に缶詰めや携帯食料、カイロや薬等をお持ち下さった方が
何人いらしたことか知れない。

黙ってアトリエをお休みした翌週に、「宮城に(ボランティアに)行っていたから」と
さらっとおっしゃる方もいらしたし、
アトリエに現在は通っておられない女性が物資募集の事を知り、
生まれて間もない息子さんを連れて、
アトリエに山ほど携帯下着を持ってきてくださったりもした。

特にお母さまがた、さらに特に北海道出身のお母さま方の反応の迅速さは
すごいものがあった。

海外旅行用らしきスーツケース(!)に詰め込んだ荷物を、
通われる日でないのに母娘お二人でお持ち下さったまほちゃんのお母さまや、
風のようにやってきて大量の物資を置いていってくださった上、
「この先は何が必要でしょうね」と真剣に考えていらした千葉さんなど。。。。

お人柄によるもので、ただの偶然なのかもしれないけれど、
見ず知らずの誰かの「困っている」に的確に迅速に反応していくお二人の姿には、
優しくて強い、不思議な「当たり前」な感じがあった。
勘違いなのかもしれないけれど、
助け合うことで生き抜いてきた、雪国のDNAのようなものを感じてしまった。

おセンチな気分で動いているのではないことは、物資のチョイスでわかる。
本当に極限状態をシュミレートして、ご自分でも色々調べたのだろう、
確実に役立つもの、必要とされるものを選んで集めて下さっていた。

そんなわけで、最近自分の中で北海道はかなりのブランドとなっている。

食べ物もおいしいし、梅雨がないし、人も素晴らしく
おまけに水曜どうでしょう(昔の深夜TV番組)まであるのだ。

実は一度もいった事がないのだが、すごい場所だと思っている。