046. 高野さん

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アトリエに、高野さんという女性がいらしている。

高野さんは忙しいので、毎週はいらっしゃらない。
その分だろうか、いらした際は本当に集中して制作していく。

楽しんでいらしているのがこちらにも伝わるので、
私まで楽しくなってしまう感じだ。

アトリエには、本当にいろいろな制作をする方がいるけれど、
高野さんの制作は魔法っぽくておもしろいなあ、といつも思う。

高野さんにかかると、普段は見過ごしてしまうようなものや、
古くて誰からも振り向かれなくなってしまったものが、
一気にいきいきと、魅力的なものに変身するからだ。

古いボタンやお菓子の箱の切れ端を樹脂で固めてアクセサリーにしてみたり、
和服をといてスカートにしてみたり。。。。

どの作品も「リメイクした」といった感じではなくって、
本当に新しく「あ、いいな、うらやましいな」というものになる。

そういう作品を拝見していると、
高野さんから見た世界は、どんなものも無駄でなくって、
きらきらしているのだろうな、と思えてならない。

行動も面白くて、
「今日は自転車できました(ご自宅は結構遠い)」とか、
「これからアトリエ後に、青春18きっぷで那須塩原に行くのです」とか、
「ダイビング講習帰りでもぐってきました」という日もある。

5月は、お神輿を担いでお店や駅に突撃するらしい。
突撃は、大きな声で、なおかつ上品にするのが町内のモットーとのこと。

うーん、やっぱりおもしろい人だ、と思う。