045. コードネームはコマツ

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昔からの友人がいる。
はじめに働いていた大学で知り合って、よく遊んだ。
遊んでいたといっても、深夜のテレビをずっと見ていたり、
バトミントンをしたりといった感じだ。

仲間うちでよく話題にのぼったのは、
大学の名物先生についてだった。
お笑いのネタのように、あまりにくり返して話題にしすぎたため、
しまいには先生の名前がコードネームのようになってしまった。
相手も自分もコマツと呼ぶし、なんでもコマツでオチをつけてしまう。

その後、みんなそれぞれ千葉や京都や岩手などにちらばって、
何年も冠婚葬祭以外で全員そろったためしはない。
しかし、年賀状の差し出し名はいまだにコマツでくるし、
どうかすると電話も、「もしもし、コマツだけど。」となる。

それとは対照的に、高校生のときの集まりは
頼りになるリーダーがいるので毎年きっちり集まる。
参加しなくても、時期になるとやってくる
お知らせメールはとても心強い。

そろったためしのない友人のほうは、リーダー的存在はいないので、
誰もいいださなければずっとそのままだ。
個人的に、比較的近い千葉の人とたまに会ったりするくらいだろうか。

今回のリニューアルは、その友人に本当にお世話になってしまった。
コードネーム「コマツ」は健在で、
メールのやり取りもコマツだった。
データを作ってもらったりしたときも、
「コマツと学ぶ絵画教室」とマジックで書かれて送られてきた。

打ち合わせ当初よりも大幅増の、
大変な仕事量をすごいスピードでこなしてくださった
コマツ先生には、感謝の言葉もない。

コマツ先生、本当に、ありがとうございました!

定期的に集まったり、電話をしたり、メールや手紙を出したり、
遠い所に住んでいるともだちとやりとりする方法は色々あるけれど、
コードネームはけっこういいと思う。

いま、連絡が途絶えていたって、コードネームがあるとへっちゃらで、
久々の連絡も「コマツ」ではじまるにちがいないからだ。