038. お茶

038
先日、アトリエでお出しするお茶を買いに出かけて、
新しいお店を見つけた。

お茶が好きなので、色々なところでよく買うのだが、
そのハーブティーのお店ははじめて通りかかった。

チコリやネトル、ジュニパーベリーなど、
色々なハーブが瓶につめられていて棚にならんでいる。

たくさんあるなあ、と思いながら棚の裏側にまわると、
「太陽の贈り物」というネーミングのお茶があった。

隣には「人魚姫の願い」があった。

「ときめきの決断」というお茶もあった。
「初恋の涙」というお茶もあった。
「妖精の宝石箱」というお茶もあった。

だんだん目がくぎづけになってきて、目でガラス瓶を追って行った。

「嫌いな上司に叱られた時に」というお茶があって、その隣には
「ワガママな部下にまいってしまった時に」というお茶があった。
カモミールやラベンダーなどが入っていると書いてある。

「君のヒトミに乾杯したい時に」というお茶の近くには、
「グーチョキパーがつらい時に」というお茶がある。

すごいことになってきたと思った。

「もうコリゴリだと思う時に」というお茶から少し離れると、
「モンローのようにキュッ!となりたい時に」があった。
「クレオパトラになりたい時に」もある。「上を向いて歩きたい時に」の前で考え込んでいたら、
売り場のお姉さんが
「本日のおすすめです」と小さな紙コップに入った
お茶を手わたしてくれた。

「ぷるるんレモン茶ん」というお茶だった。

おいしかった。

ラベンダーを買って帰った。