033. 煉獄玉

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先日先日アトリエで、とんぼ玉をつくった。

とんぼ玉は、ガラス細工の一種だ。

ガラスの棒をガスバーナーで溶かしてビーズ状にし、表面に模様などを作る。
言葉にするとこんなに簡単なのだが、700度以上の高温のバーナーを
使うため、わりあいに度胸が必要だ。

猛暑のなか、小学生の女の子と高校生の男の子、社会人の男性が制作をした。

アトリエでは誰もとんぼ玉を作った事がなかったので、
まずはメンバーが練習することから始めた。

アトリエでは可能な限り、
いらしている皆さんのやりたい制作を応援したいので、
誰もわからない分野は、まず勉強からはじめるからだ。

調べてみると本やホームページなど、意外にとんぼ玉に関する資料は多くて、
どのページを見ても楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

あるホームページなどでは販売もしていて、けっこうきちんとした値段がついている。
メンバーの宇都宮くんとそれを見ながら
「こういうのが○○円もするのかー。ふーん」などと話していた。

道具をそろえ、さあ、やるぞ!
と実行してみたところ、大変だった。値段にも深く納得がいった。

まず、ガスバーナーの音が大迫力で、かなりおびえを誘う。

制作自体も、温度が高すぎても低すぎてもだめで、なかなか玉にならない。
冷ましかたがよくないとひびが入ったりぱきんと割れたりする。

慣れてくると手際よくできるし楽しい。
火を使うせいもあって、ものすごく集中できて雑念がふっとんでいく。
そして、完成品はまごうことなきガラス製品だ。

これは、はまる人ははまるだろうなあ、と思った。

アトリエではじめて小学生で制作をした女の子は、危険も伴うため、
あらかじめお家の方とよく相談した上での参加だった。
彼女はしっかりがんばって、明るいグリーンのとんぼ玉を作り上げた。

練習のかいがあって、
本番?は安全にうまくいったが、練習は実にスリリングだった。
メンバーの宇都宮くんのつぶやきが忘れられない。

「これ・・・とんぼ玉なんてかわいい名前じゃないっすよ絶対・・・
煉獄玉(れんごくだま)っすよ・・・」

私もそう思う。