018. 一歩

018
アトリエに人が増えてきた。

といっても、マイナーなちびアトリエなので、人数はたかがしれている。
ほんとうにゆっくり時間をかけて、少しづつ増えてきた感じだ。

不思議なのだけれど、アトリエにこられる方には驚くほど共通するものがある。
それは年齢や職業や、性別とは関係がない共通点だ。

見学に来られた方のなかには、半年以上も迷って迷って、ようやくメールしました、
といった方も少なくない。
そうだろうなあ、と思う。ホームページやチラシだけで、知らない人に連絡するのは、
かなり勇気が必要だと思うからだ。

それに、アトリエ・アルケミストにくるひとは、やりたいことを持ってくるひとが多い。
そのため、連絡をするために、ご自分で一種のふんぎりをつける事が必要になる人もいるからだ。

これをやりたいな、こうなりたいなと思っている気持ちが真剣であればあるほど、
勇気がたくさん必要になる時もあると思う。

思い描いているだけのときは何でもうまくいくし、予想外のことも起こらないけれど、
ひとたび動き始めてしまえばそうはいかない。
良い意味でも悪い意味でも予想外の出来事だらけになると思う。

実際に始めてしまったら、想像していたことがほんとうは自分には不可能で、
まったくあきらめなくてはいけないことだったらどうしよう・・・

そんなふうに考えてしまえば、踏み出すのは怖くなるはずだ。

だからアトリエでは、見学にいらした方には
「いったんお家に戻られて、よく考えて、それからやってみたいなと思ったらまたご連絡ください」
と言うようにしている。

自宅に戻って、良さそうなところがあれば他のアトリエを見学してみてもいい。
じっくり選んだ上で決めて欲しいと思うからだ。

ちいさな一歩を踏み出すために、たくさん勇気が必要だったひとであればあるほど、
「ここでならできるかも」と思えた場所で始めて欲しいと思う。

せっかくはじめるわけですし、ね。