014. くせ

014
ひとと話をしていて、すごく興味を覚えるもののなかに、
個人的なくせの話がある。

「困った時に頭をかく」
「うそをつくとまばたきが増える」

といったような類いの、よくあるくせではない。
もっと個人的な、もののとらえ方の「くせ」の話だ。

ある人と話をしていて、方向をイメージで覚えているという話になった。
その人にとっては、「右側は明るくて、正しい感じ」
「左は暗くて間違った感じ」なのだそうだ。
例えば、棚にある小物の場所を訊ねて「右の上にあるよ」と言われたら、
(ええっと、明るい方の、上ね・・)と思って探すということだ。

他の人の話で面白かったのは、「偶数は丸くて、奇数は三角っぽい」というとらえかただ。
たとえば、人の年令を、28なら「まるくて20代」と覚えるということだ。
細かい数字を忘れると、「あれ?あの人22だっけ、24だっけ、26だっけ・・?」
となってしまうらしい。

近所の児童館で月に一度の工作教室を一緒にやってもらっている学生さんは、
昔から、児童館や小学校にいくと「何かが始まる感じ」がして、わくわくするのだそうだ。
私は大学以外の学校は、割と好きだったのにもかかわらず、
いつもうっすら圧迫感を感じていた方なので、新鮮な驚きを感じた。
その学生さんは小学校教師を志望しているとのこと。ぴったりだと思う。

私の場合は、人の体の大きさを、印象によって極端にデフォルメしてしまうくせがあるようだ。
たたずまいのようなものを感じた人は大きく印象に残り、その逆だと小さく感じる。

数カ月に一度くらいしか会わない女性の知人がいるのだが、会うたびに「小さくなった?」と聞いてしまう。
その人は、会わない間に私のイメージの中でどうしても大きくなってしまい、
本物とイメージとの間に10cm近くの身長差ができてしまうのだ。

こういう「くせ」を聞いていると、それ自身は全く理解出来なくても、
その人を垣間見れた気がして楽しい気分になる。

皆さんはこういった「くせ」、ありませんか。