009. アクセス・・

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アトリエはアクセスが悪い。
アトリエと事務所が離れているのがこまる。

電話の音がきこえてアトリエからダッシュしても、受話器を手にするあたりで大体が切られてしまう。
リビングに居た時などは、部屋とアトリエとの距離がありすぎて、電話の音自体が聞こえない。

それなら、と事務所にかかった電話が携帯電話に転送されるようにしてみた。
すると、ファックスを送りたい人まで携帯につながり、ファックスできない!と怒られてしまった。

そのうえ、携帯電話をもってアトリエに居ると、携帯電話も留守モードになってしまうことがわかった。
なんとこのアトリエは、立地の関係か何かで、アトリエ部分に居ると、ラジオや携帯電話の電波が入りにくいのだ。
留守モードになった携帯電話は「着信あり」と記録がのこるばかりなので、連絡が返せない。

留守番電話にメッセージを頂いたり、メールでお問い合わせを頂いた場合は確実にお返事できるのでうれしいが、
知らない人間にメールや留守電を入れるのは、けっこう気合のいる作業だ。
だから、こういうアクセスをして頂いたときは、ありがたいよなーと思う。

しかしまだ安心はできない。

先日の夕方、アトリエ事務所の電話にメッセージが入っていた。
少しためらいがちに、でも紳士的に順を追ってメッセージが入っている。

「私、そちら(アトリエ)に入会したい者なのですが。。。」
「まずは見学させていただきたいと思いまして。。」
「私の携帯電話を申し上げますので、できれば折り返しご連絡いただければと思います。。」
「私の電話番号は、090。。。ピーッ」

録音時間切れで、メッセージはそこで途切れていた。

わたくし、090の後が知りとうございます。

暗がりに点滅する留守電ランプに向かってつぶやいてしまった。

ここまでアクセスが悪いのは良くないにきまってるだろう!と思うが、
家を改造するわけにも行かないので仕方がない。切なさはつのるばかりだ。

今アトリエに通っている人は皆、これらの試練をくぐり抜けてきた猛者たちだ。
ちなみに件の090の方も、自力で再連絡してくださり、元気よく3月より通われることになった。

よかったよかった。