008. アトリエにくるひと

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武者小路実篤の小説に、「真理先生」っていう作品があるのだけれど、私はけっこう好きな話だ。
へんてこな先生と、そのまわりの人々との会話が中心のお話だ。
その先生がこんなことを言う。

「歯医者には歯のわるいひとがあつまり、目医者には目の悪い人が集まる。
物質的に得をしたいひとは得のできる処に集まる。
私の処にくる人は私と話すことで心が嬉しくなる人だけががあつまる。
そのほかのひとにとっては私はゼロような人間だ」

アトリエアルケミストに訪れるひとは、何かやりたいことをもってくる人が多い。
ひまつぶしの集会所がわりって人はいなくて、のんきに地味に楽しんでる人が多いみたいだ。

○展入選じゃなきゃ意味ないよって人とか、入って3日後に、ウチの子に個性のある創造力がつきましたかしら?
な~んてきいたりする人は、うちにはこない。

そういう人にとっては、ここはきっとゼロのようなアトリエなんだと思う。
だから色々なひとが集まってくるけれど、制作が好きで、その時間を楽しむっていうつながりで楽しく過ごせる。

そして、こんなホームページで来てくれるせいか、のんきなわりに、どこかしら根性もある、
ということにも繋がっているようだ。

お問い合わせは4歳から60才代までとすごい幅広さなのに、
のんびりしている、というのは不思議とみんな共通している。

のんびりしているところにはのんびり好きが集まる。

どうも、そういうことみたいだ。